メタバースと言えば、2021年10月に世界最大のSNS「Facebook社」が、社名を「Meta」に変更し、一気に話題になりましたね。
それからというもの、大手の企業も次々にメタバースに参入するようになりました。
この記事では、メタバース市場に参入している日本会社6選と、成長している会社について詳しくご紹介します。
【比較】メタバース市場に参入している日本会社6選
Meta社を筆頭に、大手企業が次々に参入しているメタバース市場。
では、日本の企業ではどういった取り組みを行っているのでしょうか?
これから、メタバース市場に参入しているの日本の会社を6つを詳しく説明します。
キャノン
キャノンは、映像技術面でメタバース参入していて、VR基盤のソフトなどを開発中です。
紹介されているハイブリッドミーティングソフトウェアソリューション「ALMOS」は、1つのカメラの映像から、複数の映像を切り出して表示することができ、WEB会議などの質を高めることができます。
米マイクロソフト社と協力して開発を進めています。
さらに、VRプラットフォームソフトウェア「kokomo」を開発を紹介していて、家族や友人と仮想空間上で対面が可能になる技術で、よりリアルな再現ができると期待されています。
ソニー
主に音楽やゲームなどの事業を行っているソニーは、今後の成長が見込める分野としてメタバース市場への参入、メタバース関連のサービスの強化を発表しています。
メタバース関連の技術に強みを持っているアメリカのゲーム会社の買収も行っていて、ゲームを中心にソニーグループが手掛ける音楽やアニメの事業などの新しいサービスを作っていく方針です。
ソニーは、「ホークアイ」というスポーツの判定をサポートするカメラシステムの発表もしています。
こちらは、視聴者が仮想空間の中であらゆる視点から視聴することができ、選手目線で試合を楽しめるものになっています。
リコー
リコーは、建設業やBtoBビジネスで使える産業用メタバースである「リコーバーチャルワークスペース」というサービスを提供中です。
主に建築や土木業の現場で使われていて、VRヘッドセットで仮想空間に入り、仮想空間上で現場の状況把握や打ち合わせなどができるものになっています。
仮想空間上ですが、実際の現場にいる感覚を味わえます。
360°のあらゆる角度から確認することができるので、安全性、品質についても向上できるサービスです。
パナソニック
パナソニックといえば、日本の代表的な家電メーカーですね。
2018年4月に子会社となったShiftallは、メタバース向けのVR製品であるVRヘッドセットである「MeganeX(メガーヌエックス)」、「Pebble Feel(ぺブルフィール)」、「mutalk (ミュートーク)」の3つの発売を発表しました。
Meta社がメタバースに注力することを発表し、世界的にもメタバースに注目が高まっていたので早期の製品化となりましたが、今後もより品質の高いVRゴーグルやデバイスの開発が楽しみです。
KDDI
KDDIは、「バーチャルシティ」を運用していて、今は渋谷と原宿がバーチャル空間で再現されています。
利用者は、メタバースプラットフォームである「cluster」を起動し、いつでもどこでもバーチャル空間にアクセスできるものとなっているのです。
また、利用者はアバターの姿でイベントに参加したり、ほかのユーザーともコミュニケーションが取れます。
仮想空間上の経済活動も可能になっていて、今後は大都市へ順次拡大の予定となっているそうです。
NTTドコモ
NTTドコモはメタバース事業に本格的に参入し、総額600億円を投資し、新たな収益の柱にする方針をあげています。
現在NTTドコモが提供しているのは、マルチデバイス型メタバースの「XR World」です。
こちらは、Webブラウザから無料で簡単に参加ができ、バーチャル空間の中でアバターを通してユーザー同士でコミュニケーションを取れます。
音楽、アニメ、ダンスなどのエンタメコンテンツを始め、スポーツや教育、観光といった幅広いジャンルを楽しめるサービスになっています。
2023年以降には、日本だけではなく海外向けに同サービスを展開予定されているようです。
【比較】メタバース関連で成長している日本会社5選
上記では、メタバース市場に参入している日本の会社6選をご紹介しました。
名立たる企業がメタバースに参入しているのが分かりますよね。
では、これからメタバース関連で成長している日本の会社5選をご紹介したいと思います。
パナソニック
上記でもご紹介したパナソニックですが、子会社のShiftallが、VRヘッドセットである「MeganeX(メガーヌエックス)」、「Pebble Feel(ぺブルフィール)」、「mutalk(ミュートーク)」の3製品の発売発表をしました。
これにより注目度が高まり、上昇トレンドを形成しています。
ネクソン
ネクソンは、バーチャルワールドの制作および運営を行っている会社です。
現在50タイトルを超える様々なジャンルのオンラインゲームを世界190ヶ国以上で配信していて、代表作は「メイプルストーリー」や「アラド戦記」などがあります。
技術的進歩によって、マルチプレイヤー・オンラインゲーム体験及び大規模なバーチャルワールドをモバイルでも提供できるようになりました。
これからの成長も期待できる会社です。
ピー・ビーシステムズ
ピー・ビーシステムズは、2022年1月1日にメタバース推進部を設立しました。
メタバース推進部を設置し、今後の需要の拡大が想定される企業向けメタバースの構築要望に応じるため、仮想空間構築用のクラウド基盤設計やVRコンテンツ制作、システム運用まで一貫してサポートできる新サービスを始めるよう目指しています。
これにより期待値が高まっていて、今後も成長が望めるでしょう。
グリー
グリーは、子会社であるREALITYを中心に、メタバース事業に参入しています。
今後2〜3年で100億円規模の事業投資を行い、全世界で数億人規模のユーザー獲得を目指す計画をあげています。
現在は全世界63の国と地域で数百万人のユーザーを獲得している、スマホ向けのバーチャルライブ配信アプリのサービスを展開しています。
今後は、ライブエンターテインメント事業からメタバース事業と再定義し、さらに積極的に投資を進めていくとのことなので、これからも成長していくことでしょう。
Kudan
Kudanは、さまざまな場面で使用可能なSLAM技術のリーディングプロバイダです。
SLAM技術とは画像認識技術で、ロボットの自律制御やナビゲーション、そしてモバイル端末によるARの実現に必要な3次元位置推定を行っています。
デバイスが空間・立体把握をする上で最も重要な技術のひとつです。
このSLAM技術が、付加価値を生み出せるものとしています。
株としては押し目を狙うと良いでしょう。
日本会社が参入しているメタバースの将来性
メタバース関連で成長している日本の会社5つをご紹介しました。
ところで、日本の会社が参入しているメタバースの将来性について、気になりませんか?
これからはメタバースの将来性について詳しく見ていきたいと思います。
市場規模の拡大
昨今、話題になっているメタバースですが、今後も市場規模が拡大されると予想されています。
仮想通貨投資大手のグレイスケールの予想では、メタバース市場規模年収収益1兆ドル(約115兆円)を超えるであろうと発表しています。
今後の可能性としては、5年間で2倍以上も収益が拡大する見込みがあり、かなりの成長分野であるでしょう。
収益予想の大部分はゲーム内課金が占めていて、メタバースゲーム内で土地やアイテムの取引などの経済活動は、さらに発展していくと見られています。
大手企業の参入
昨年からのMeta社を筆頭に、メタバース事業には大手の企業が次々に参入しています。
ITやゲーム業界だけではなく、ほかの分野の企業も参入しているのです。
例としてあげれば、NIKEはバーチャルなコレクターズアイテムを取り扱うスタートアップのRTFKTスタジオを買収しています。
RTFKTへの投資で、今後もさらにメタバースに力を入れていくことが予想されます。
これからは、NIKEを始め、アパレル企業や、幅広い業界の企業がメタバース市場に参入するであろうと考えられています。
メタバースファンドの設立
株やファンドでも、メタバース関連は盛り上がりを見せていて、メタバースファンドが次々に設立されています。
ファンドは、多くの投資家からお金を集めることができるので、メタバース市場に多額の資金が投入されることを意味しています。
資金がより多く集まることで、技術開発などに注力でき、メタバース市場は今後さらに発展していくことが考えられるでしょう。
まとめ
今回の記事では、メタバース市場に参入している日本の会社6選と、メタバース関連で成長している会社5選をご紹介しました。
また、今後のメタバースの将来性についても見てきました。
まだまだ発展途中のメタバースですが、これからの期待は未知数ですので、今後どうなるか楽しみですね!
メタバースについて知りたい方は、この記事を参考にしていただければと思います。