近頃よく耳にする「メタバース」ですが、メタバースの市場規模や、なぜ注目されるか気になりませんか?
メタバースは、「meta (超越)」と「universe (宇宙)」から成り立っていて、現実とは違う世界のことを指しています。
この記事では、メタバースの市場規模はどうなっているのか?
メタバースが注目されるようになった理由についても説明していきます。
【日本】メタバースの市場規模は?
まずは、メタバースの市場規模についてご紹介します。
メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間のことを意味しており、昨年10月に「Meta」に社名を変えた「Facebook社」を始め、多くの大手企業も参入しています。
なぜ大手の企業も多数参入しているのでしょうか?
日本のメタバース市場がどれほど期待されているのかを、これから詳しく見ていきます。
Bloombergの推計値から、2020年のメタバース市場規模は4787億ドルで、2024年には7833億ドルに拡大すると予想されています。
また、メタバース関連ではゲーム市場が主要となっており、ソフトウェア&サービスが70%の割合を占めているが分かりますね。
データから、メタバース市場規模は予想よりもはるかに大きく、今後の成長も期待されており、その中でもゲームを中心に成長すると予想されています。
【日本】メタバースがここまで注目されるようになった理由は?
上記では、メタバース市場規模について説明しました。
メタバース市場規模についてはだいたい想像できましたでしょうか。
では、日本でメタバースがここまで注目されるようになった理由が気になりませんか?
これから理由を説明します。
VR空間上でのコミュニケーションの活発化
メタバースは、仮想空間を意味しています。
VR機器(専用ゴーグル)を使用することで、仮想空間の中で現実世界のように体験できます。
VR技術が発達し、操作しているデバイスだけではなく身振りや手振り、顔の表情をアバターで操作できるようになりました。
これにより、仮想空間の中でより現実世界のように自然にコミュニケーションが取れるようになったことで、注目されています。
NFTによる経済活動の活発化
NFTによる仮想空間上の経済活動も大きく注目される理由の1つです。
日本のメタバース市場規模はゲーム関連の割合が多いので、NFTを用いメタバース内で売買し、流通させて、仮想空間上の経済活動の規模も拡大すると期待されています。
また、メタバースゲーム内でアイテムや土地をメタバースの通貨で売買して法定通貨に換金することも可能です。
コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスが流行したことで、イベントなどの大規模な人の集まりは制限され、仕事面では多くの企業はテレワークを導入せざるを得なくなり、人が家にいる時間が増えました。
そんな状況なので、オンラインでコミュニケーションが取れるメタバースが注目されるのも必然でしょう。
まるで目の前にいるかのようにコミュニケーションが取れて、さまざまな体験を実現できるメタバース。
メタバースを展開している企業も、ニーズに答えてさまざまな企業や公的機関とコラボレーションしていることから、今後も期待されています。
【日本】市場規模から見るこれからのメタバースについて
将来の市場規模についてはざまざまな予測がされていますが、メタバースの定義が決まっていないため、どこまでをメタバースとして捉えるかによって決まってきます。
上記で日本のメタバース市場規模の背景も分かったところで、これからの市場規模から見たメタバースについて、今後の動向も含め見ていきましょう。
物理とオンラインの境界線が曖昧になる
私たちが普段コンビニや駅などで使用している決済アプリや、スマホのロック画面の顔認証システムなど、さまざまな場所でデジタルツールが普及していますね。
ZOOMなどのツールを使う人も増えて、場所など関係なく仕事ができるようになり、こういったツールが業務用メタバースとなりつつあるでしょう。
このことから、現実世界とデジタル世界がより密接に関わっていき、物理的空間とオンラインの境界線が曖昧になってきています。
現実世界とデジタル世界がより密接に関わって融合し、新たな生活体験を生み出すことを「フィジタル」と言います。
デジタルファッションの主流になる
有名ハイブランドなどを始め、多くの企業がメタバースに参入しているので、デジタルファッションが主流になるとも言われています。
多くの企業はバーチャル試着室を活用していて、コンバーション率アップを目指し、返品率を下げることに取り組んでいるのです。
メタバースゲーム内のアバターに使用する衣装やアクセサリーもそうですが、自身で作ったアバターにバーチャルで服を着せたりして楽しめるので、多くの人がデジタルファッションをきっかけにメタバースを始めるのではと予想されています。
物理的な商品を仮想体験で購入することが多くなる
多くの企業は、ただ単に仮想空間の中で商品を販売しているわけではなく、VRショッピングも始めています。
メタバース上で実際に買い物ができるバーチャルショップや、バーチャルショールームをオープンしているところもあります。
メタバース市場規模は、新たな方法でショッピング体験を提供することで、今後は仮想体験で購入する消費者が増えると見込まれているのです。
実店舗でのショッピング体験が変わる
メタバースはまだ始まったばかりなので、各企業は試験的にAR体験も行っています。
実際の店舗でAR体験を提供していて、これからの小売り業界では、実店舗でメタバースを提供することが増えるでしょう。
VR機器の普及やARの導入などで、今後更にショッピング体験が変わると言われています。
まとめ
この記事では、日本のメタバース市場規模がどうなっていて、その背景や注目される理由についてもご紹介しました。
日本のメタバース市場についての情報で、少しでもお役立ていただけると幸いです。
メタバースは、まだ始まったばかりで分からないこともあるとは思いますが、今後の成長は期待大ですね!